ネットでスピーカーを調べていると、本当に色んなメーカーがスピーカーを製作していることに驚かされる。
コンポで「音」を聞いている時には、想像もつかない世界がそこにはあった。
中には1本で何百万もするスピーカーもあるし、スピーカーを鳴らすアンプという機械にも馬鹿高いモノがゴロゴロしている、そんな世界である。
だが、別に「音」を極めようなんて気はさらさらない。
自分にとって、そこそこのいい「音」が聞ければそれで十分なのだ。
それに、個人的には「音」より優先されるモノがある。
それは「デザイン」である。
どんなに「音」がよくっても「デザイン」が気に入らなければ、そこで選択肢から外すことにした。
もちろん、金銭的な上限で選択できないもののほうが圧倒的に数多いのだけれど。
実際には、スピーカーの殆どは箱型をしているので、「形」というよりはインテリアに合う「色」を基準にして候補を絞っていく。
この時点で、普通の木目色をしている国産のスピーカーは候補から外れてしまう。
こうして数年前、スタイリッシュで音のいいスピーカーを求めて日本橋界隈を歩き回った。
その時の記憶を呼び起こしながら、感想を書いてみる。
1 BOSE 「55WER」

誰でも知っている、アメリカの超有名オーディオメーカーの細身スピーカー。
あまり期待していなかったのだが、思いのほか音がよかった。
細いのに低音も結構出る。
だが、外観がどうも家のインテリアと調和しない気がしたので候補から外した。
あと10歳若かったら、これが第一候補になっていたかもしれない。
2 JBL 「TZ−2」

BOSEと比べると知名度は低いけれど、こちらもかなり有名なアメリカのオーディオメーカー。
ネットで情報を集めていると、BOSEよりJBLのほうが全体的な評価は高いようだ。
しかし、このスピーカーに関しては、全然ダメだった。
ウチのミニコンポのほうが全然いい音をしているとしか思えない。
なお、このとき、DENONの似たようなスピーカーも視聴したが、これもまた似たようなスカスカの音であった。
もっとお金をつめば、PIEGAや、

ELAC

といった美しいスピーカーもあったのだが、そこまでの予算は当然ない。
それでも予算的に精一杯背伸びをして見つけたスピーカーがaudio proというスゥエーデンのメーカーが作る「image44」というものであった。

実売8万円弱。
これでも相当高いと思うが、細身のシルエット、美しいブラックの塗装、それに音も家のミニコンポの音に近い感じでなかなかよい。
こうして、いつの日かこのスピーカーを買おう、そう思い続けて数年の歳月が流れたのである。
つづく