意外とあっさり決まった新しいスピーカー、QUAD11L。
後はアンプとCDプレイヤーがあれば音楽が聴けるはずだ。
これも視聴してみないと分からない、ということで再びヨドバシカメラへ行く。
「また行くん?」と妻は不思議そうな顔をしていたが、あまり迷っていても仕方がない。
なので、今回で一気に全部揃えてしまおうと実は秘かに決意を固めていた。
視聴用には「勝手にしやがれ」を持っていく。
いろんな楽器の音が聴こえたほうが判断しやすい、という素人考えだ。
前回と同じ店員さんがいたので、早速スピーカーをQUADに固定してアンプを聴き比べてみることにした。
「予算は?」と聞かれたので「安ければ安いほどいい」と答える。
こんな客、店にしてみたら厄介なお客だろう。
じゃあとりあえず一番安いモノということで、マランツのCDプレイヤーと最低価格のアンプ(PM4001)の組み合わせで聞いてみる。
・・・・・・なんだかパッとしない。
折角のスピーカーが泣いているような気がした。
そこでもうワンランク高いアンプ(PM6001)に替えてもらうと・・・・・・。
こちらはなかなかよい。
同じマランツではさらに上のランクのモノがいくつかあったのだが、とりあえず満足できるレベルに達したので、ここで止めておく。
高いのを聴いてしまうとそちらのほうがいい音に聞こえてしまうからだ。(←貧乏人の悲しい性)
そこで今度はアンプのメーカーを替えて聴いてみる。
次はDENONの一番安価なモノ(PMA−390AE)であった。
聴いた途端・・・・・・???
これはダメだ。
こもったような音しか聞こえてこない。
隣で聴いている妻の感想も似たようなものだった。
どうやらDENONのアンプとの相性は良くないようだ。
そこでDENONには見切りをつけ、次はONKYOを聴いてみることにした。
と、ここで思わぬ事態が発生する。
今まで聴いてきたアンプのサイズだと大きすぎてテレビボードに入らないのである。
小さいサイズで値段が安いとなるとONKYOくらいしかないそうなのだが、それらのアンプはミニコンポのコーナーに設置されているため、つなぎ替えるのが大変らしい。
いわゆる単品コンポコーナーには基本的に大きなサイズのアンプしか置いていないのである。
そこで、同じONKYOで単品コンポコーナーに置いてあったアンプを鳴らしてみる。
A1-VLという10万円くらいするアンプである。
・・・・・・やはりいい音だ。
マランツより厚みと力強さを感じる。
けれど、マランツと比べて6〜7万円もの差を埋めるだけの違いがあるかというと、微妙である。
ONKYOの小さいサイズだとやはりこの10万円のアンプより音は落ちるだろうし、マランツの音で十分に満足できるので、テレビボードに入らないことはこの際目をつぶり、アンプはマランツのPM6001、CDプレイヤーもマランツのCD5001を購入することにした。
スピーカーはもちろんQUAD11Lである。
え?今日買うの!?
という妻の叫びを右から左へと受け流しながら・・・・・・。
こうして我が家に到着した音響機器は今日も素敵な音を聴かせてくれている。

おわり。